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3年ぶりのお節

 「私ができることは”お節”という日本の伝統をあなたたち子供に伝えること」とは、幼い頃からの母の口癖でした。古い考え方かもしれないけれども、やはり私も自分のできる範囲で娘にお節を伝えることができたら・・・と思っています。

 3年ぶりに作ることになったお節。家にあるいろんなお節の本、母のメモ書きを出して、12月中旬ごろに作るお節をだいたい決めました。このメニューを決める間が一番楽しいかもしれません。
我が家は毎年11時ごろスタートの”ブランチお節”です。重箱は会津時代に揃えたかったのですが、残念ながら購入の機会を逃してしまって、今年も大皿に盛りました。
お雑煮もまだお雑煮碗を持っていません。とりあえず蓋なしの漆の器で代用しました。


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薩摩焼である龍門寺焼きの四角い大皿に、黒豆、田作り、レンコンの甘酢、紅白膾、かまぼこ(市販品)、両サイドに海老は酒煎り煮と甘煮の2種。大根の薄切りの間にはスモークサーモン、甘酢レンコンの間には生ハムを挟んで並べました。
奥の小さなお重は栗きんとん。今年は実家の父が育てた栗を甘露煮にして(色はあまりきれいに仕上がらなかったのですが)、いつもより少なめの500gの芋で。栗きんとんは独身時代から実家での私の担当でしたので、もう十年以上も作っています。が、今年は少し固かったかな?
毎年1キロを裏ごししていたので、今年の裏ごしは楽でした♪

豚ロースの甘辛煮も作っていたのですが、メインの海老を際立たせようと、晩御飯に回すことに。
この海老は「くまえび」といって、鹿児島県の出水市沖で獲れた海老です。昔ながらの漁法・「ケタ打た瀬漁」という白帆の船で獲る漁法だとか。初めて知ったのですが、せっかくだからとこの海老を使うことにしました。




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我が家は味噌仕立てです。
 通常、鹿児島のお雑煮は澄まし仕立てなのですが、私の実家は母が長く関西に住んでいたために、味噌仕立て。ただし、京風の白味噌ではなく、麦味噌で鹿児島らしさを出しています。
また、実家では海老を乗せるのですが、今回私は海老は並べてお雑煮は、白菜(餅の下に敷いて器と餅がくっつかない保護策にもなります)、にんじん、大根、里芋、三つ葉を飾りました。

だしは、鹿児島風に焼き海老と干ししいたけの戻し汁で。
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そう、具にしいたけを入れるのをうっかりしていました!

娘はというと、おたふくで時々ほっぺを痛がりながら、ふだん大好物の海老よりも、田作り、レンコン、黒豆をぱくぱく。
普通子供ってお節は苦手なのに。でも娘がぱくぱく食べてくれるので、母としては作ったかいがあったというもの。けっこう昨夜もばたばたしてしまいましたが、「作って良かった」と思いました。
by peartree22 | 2007-01-01 12:45 | 子供と食べ物