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おからを炒りあげ、たるんだ心を引き締める

 
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鹿児島で甥っ子から風邪のお土産をもらってきた娘。幸い熱は出なかったものの、水鼻から青っぱなというお決まりコース。1日目は鼻が詰まって、夜中に激しく咳き込んだ時には少々驚いたが、その後は「高熱が出てから病院で大丈夫」と落ち着いて対応ができるように。1年前あたふた右往左往していた自分とは大違い。我ながら「成長したなぁ」と悦に入る余裕もあった。娘は普段から健康体なので、娘の治癒力を信じることにする。なにせ、鼻が詰まっていながらもスープやすりおろしたりんごなどには目もくれず、もぐもぐと野菜たっぷりおじやをたいらげていたのだから。うーむ、わが娘ながらあっぱれ!

 娘の風邪に付き合って私ものどをやられ、鼻水とお友達の一週間を過ごした。それを理由に手抜きの料理。一週間ほど鹿児島で家事を一切放棄した生活も仇となっていた。

と、そんな私に喝!と神様が思ったのか、知人より1キロちかい「おから」をいただいた。
(そんなにはいりません・・・と断れなかった私と夫)で、辰巳芳子さんの「旬を味わう」レシピで卯の花を作ることに。
コツは「さらさらになるまで炒りあげること」。

 まず最初におからだけを少し油をひいたフライパンでさらさらになるまで炒る。火は弱火よりやや中火。いっきにやってしまおうとするとこげてしまうので、「いらち」な私にはちょうどよい修行時間となる。娘が眠っているひととき。おからの鍋だけに集中。あぁ、貴重な時間である。
 隣ではニンジン、シイタケ、きくらげをちょっと甘く炊いている。辰巳さんのレシピではイカを用いているのだがあいにくイカがないので、今回は野菜のみ。それもまた良いではないか。
 次に煮上がった具をさきほどのおからの鍋に加えて、また炒る。これは水気を含んでいるので、さらさらになるまでに時間がかかる。量も多いのでなおさら。だが、ここでもひたすらじっと我慢、我慢。「もう、ここらへんでやめておこうかな?」という自分との戦い。「まだまだかなぁ」とかきまぜる手がそろそろ痛くなったころ、「ふっ」と木べらが軽くなる瞬間がある。これが「もう、そろそろだよ」の合図。先ほどまでの「これ、いつまでかきまぜなければならんの?」という疑問が嘘のように、さらさらとなっていく。
 最後にネギを投入。山のようにできてしまったが、心はすっきり。風邪もどこかへ行ってしまったようだ。
by peartree22 | 2005-11-28 15:07 | 晩ごはん